GRP取引に代わる新たなテレビ広告取引へ
先のプログラBLOG「テレビCMの『インプレッション取引』を考察する」では、国内テレビ取引の代替通貨の必要性についてご紹介しました。その中では、現在の視聴率をベースとするGRP取引にはいくつかの課題があると述べました。そして、その課題の多くは「インプレッション取引」によって解決されるはずだと帰結しています。プログラマティカでは、テレビ局の総収入増額を目指すためには、インプレッション取引の導入が急務だと考えています。では、そのインプレッション取引はどのようにして可能となるのか?それをテレビ局のみなさんと一緒に研究、議論する場を設けてみたいと思います。また、この「インプレッション取引を研究する会」は、エリア毎や系列間の相互理解も高められる良い機会となるかも知れません。ぜひ、裏局さんや系列局の方にもお声がけくださいませ。
「研究する会」では、なぜ、インプレッション取引が必要だと考えるのか?に加え、その実現のためにプログマティカで行った「PoC(概念検証)に向けた事前確認」などもご紹介いたします。もちろん、導入に向けては越えなくてはならない問題や壁も数多くあるはずですが、実際に現場実務が抱える課題などをご共有いただきながら、今後の研究テーマを絞り込めるように進めていきたいと考えています。
下記概要をご確認いただき、参加をご希望の場合は「参加申込みフォーム」より、必要事項をご記入の上、お申し込みください。*申込み受付は終了しました
◆ 「参加申込みフォーム」はこちら
「インプレッション取引を研究する会」資料からの抜粋
国内テレビ広告取引にも代替通貨は必要か?
– GRP取引に代わる「インプレッション取引」を考える –
インプレッション取引を研究する会
<概 要>
開催日時
- 2024年4月5日(金)13時〜14時30分(最大15時まで)
- 2024年4月10日(水)10時〜11時30分(最大12時まで)
- 2024年4月18日(木)15時〜16時30分(最大17時まで)
*「研究する会」は、開催日程を複数回設定(参加希望日をご選択ください)
原則としてご説明内容は同じですが、議論や情報共有などは各開催日の参加者において個別に行います。
複数回の参加も可能です。その場合はお手数ですが、それぞれの開催日ごとにお申し込みください。
形 式
オンラインミーティング(zoomを予定)
参加条件
全国地上波の民放テレビ放送局の方
*テレビCMのインプレッション取引にご興味ある広告主の方向けには、別途の場を設けますのでお問合せください。
参加費
無料
「インプレッション取引を研究する会」の開催を考える背景
- 総個人視聴率(PUT)の継続的低下と、ストリーミングの増加は視聴の断片化を生み、テレビ局収入は軒並みマイナスである
- もはや、テレビ広告の変革は待ったなしの状況にある
- 開始から半世紀、スポットCMの「GRP取引」は限界に来ているのではないか?
- 実は、「インプレッション取引」を行うとスポット収入を大きく増やせる可能性が高い
- 評価・効果分析のためにGRPをインプレッション「換算」することと、「取引」することは大きく異なる
- 18%上限でCM枠はこれ以上は増やせない。でも、視聴率は簡単には上がらない。%コストを上げることはもっと難しい。テレビの価値を見直すことが必要である
- しかし、現行の放送方式では米国のようなアドレサブルな広告配信は実現しない。では、今やれることは何もないのか?
- プログラマティック取引はリアルタイムな取引だけではない。そして、プログラマティック市場に現状の低CPMのままテレビCMを解放することは非常に危険である
- テレビ広告の価値を高め「CPMで売る」ことが必要で、それは十分に可能である
- テレビ局が主体に行えるPoC(概念検証)を具体的に提唱する
- キー局とローカル局、抱えている課題は同じようで、同じでもない。ゆえに、自局で動き出すしかない
- それぞれの現場の課題をもっと知りながら、みんなで考えてみたい
- 変革は難しいという人も多いが、解決できる道は必ず見つかるはずである
◆ 「参加申込みフォーム」はこちら
<ご連絡> 2024年4月10日加筆
なお、本会は2024年5月以降は「インプレッション取引PoCプロジェクト」に引き継がれる予定です。
参考:プログラBLOG(2023年11月11日)